翔る。
ん??
側室??
んん??
「え?ちょっと待って?側室って…え?」
もう何が何だかわからない。
「つまりは、俺の愛人、だな」
政宗が自信満々に放つ言葉に私の世界の時間が一瞬止まる。
「ええ!?愛人!?なんでっ!!」
そう言う私を政宗が睨みつける。
黙っていろ、と目がそう言っているようだった。
「政宗様!それは余計にダメです!それならばなんとしてでも私が買わせていただきます!」
それは小十郎さんに賛成だ。
愛人なんていやだ。
この時代、そりゃ一国の主の側室はすごいのかもしれないけど、嫌だ。
第一、私この時代の人間じゃないし。