追憶の蓋
ビルの合間に見える

小さな空を見上げてたあたしは


ぐしゃぐしゃにブレた星を

懲りずに見つめてた


上を向いていなかったら

今にも喉が震えてしまう


前を見続けていなかったら

歩けなかったから


あたしは絶対に振り返らなかった

絶対に泣かなかったのに
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