ストーカー
その刹那、私は何かを通り過ぎた。

黒い何か…。

そう…。それは人の形を司った…。


私は思わず振り返った。


加地がいたのだ。

「い、いや…」

私は後退りした。


加地はゆっくりと歩み寄る。

「こ、こ、来ないで!」

言葉を振り絞った。

加地の動きが止まる。


私は歯を悔い縛って、逃げるように脳に伝えた。


何とか脳は言うことを聞いてくれて、逃げることが出来た。


加地が追い掛けてくる気配はない。


間違いない!

ストーカーは加地だ!
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