ストーカー
その晩、五十嵐、紀山、斎藤、岡田が私の家へと訪れた。


手軽な食事を済ませた私達は、各々くつろいだ。


紀山がシャワーを浴びていた頃、斎藤が口を切った。

「いつまでも、こんなことしてても解決しないぜ?」

五十嵐は窓の外を見つめる。

私は缶ビールに手を伸ばした。

「確かに…。毎日こう集まるのも…なぁ?」

岡田が斎藤に促す。

「サッサと犯人捕まえようぜ」


すると、五十嵐が溜め息を吐く。

斎藤が続ける。

「姫野さんを尾行してる奴を尾行したら? 加地の時のように」

五十嵐が首を振る。
< 33 / 100 >

この作品をシェア

pagetop