ストーカー
私は口を切った。

「加地君が釈放されてから、つまり今日から付けて来る気配がないの」

「それは犯人に用事があったからじゃないのか?」

五十嵐が腰を下ろす。

「これは…これは可能性なんだが、誰かがあの日、加地を誘導させて、俺達に捕まえさせたんじゃないか?」

「どうゆうこと?」

岡田が眉間に皺を寄せる。

五十嵐は小さく私を見つめた。

私は目で合図をした。
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