ストーカー
ジリジリと近付いて来る。

私は壁に阻まれて、それ以上は、退けなかった。



「安心してください。姫野さんが死んだら、僕も一緒に逝きます」


殺される!

嫌だ!

死にたくない!!


「やめろ!!」


突如、青い制服の二人の男が加地を押さえ付ける。


警察だ!

私は安堵の息を漏らした。

彼だ。

彼が警察を呼んでくれたのだ。


「離せ! 離してくれよ!」
< 75 / 100 >

この作品をシェア

pagetop