愛花
私は専属のイラストレーターになった。

契約は一応2年。

学生の間お世話になることにした。

家の片付けもそこそこに仕事は来た。

まず原稿を見せてもらって雰囲気をつかむ。

私は色から入る。

読んだ感じを色で表わしてみる。

画用紙の上で色を並べてみて形にしてみる。

゛アヤちゃんのイラストには人を引き付けるものがあるよね。″

仲矢さんは誉めてくれる。

嬉しくてちょっと恥ずかしくて赤面してしまう。

2枚か3枚描いたら仲矢さんが編集部に持って帰ってくれる。

その中の1枚が採用される。

私にとって好きなことが仕事になるのだから有り難いことだと思う。
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