黒騎姫―Princess of black knight

 彼らはレジスタンスの中心メンバーになっている。

 ついでに言えば、あたしがアルバードに過酷な待遇を強いているのは、この領地内にレジスタンスが集結するはずはないと、魔王軍に思い込ませるため。

 アルバードをいたぶるのは、あたしのシュミだけじゃないのよ。

 さすがのチャザでも、あたしのこの深慮遠謀までは読めないでしょ、ふふん



 チャザはあたしの役割を加えた作戦を、全員へ説明し始めた。

 あたしはさり気なく、アルバードの隣の席へついた。

 これくらいの役得はいいよね? 

 ふふふ。

 こうして夜は更けていった。
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