僕は
第1章
     1
 ベッドに横になっていて、窓の外から朝日が差し込む。


 僕は掛け布団代わりにしていた毛布を取って、ゆっくりと起き上がり、寝巻きのまま洗面台へと向かう。


 コップに差していた歯ブラシを手に取り、チューブ入りの歯磨き粉を取って、塗りつけた。


 そして歯を磨き始める。


 連日疲れていた。


 おそらく夏場溜まっていた疲労がドッと出ているのだろう。


 毎日、所属している法律事務所に出勤して朝から晩まで仕事漬けだ。


 弁護士というのは聞こえはいいが、実質3K労働である。


 上司たちが若手に仕事を押し付けてくるので、僕も業務の担当者として淡々と仕事をこなしていた。


 朝起きたらすぐにコーヒーを淹れる。


 年中ホットで淹れていた。
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