僕は
 そして東京地裁にて係争中(けいそうちゅう)の篠岡と中邑の裁判も注視していた。


 あの連中に一体どんな罪が課されるのだろうということを。


 冬の一夜が更けていく。


 都内も十二月を目前にしている。


 冷え込みそうだったし、実際部屋にいくら暖房を入れても温まらない。


 午前零時を回った頃、部屋に置いてあったソファーに横になり、仮眠を取った。
 

 もちろん節電のためにパソコンの電源は落として、だ。


 目が覚めたのは午前六時過ぎだった。


 あっ、寝過ごした。


 そう思い、起き出して新たな一日が始まっているのを感じ取る。


 硬いソファーでも慣れればベッド代わりになる。


 泊り込みで業務をこなすこともあるのだ。


 特に今のように立て込んでいるときは。
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