僕は
　――じゃあ自宅マンションに帰ってお風呂入ったら、眠る前に一度電話かメールちょうだい。


「ああ、分かった。じゃあな」


　電話を切って、置いてあった充電器に差し込む。


　そして昼食を取りに出かけた。


　別に風呂に入らなくても大丈夫なのだが、やはりまだ新陳代謝が盛んなので、髪が痒くなったりもする。


　それに芯から疲れたときは入浴が一番いいのだ。


　温かい風呂に入って、業務で疲れていた体を休めるのもリラックス方法の一つである。


　さすがにずっと働き詰めだと疲れが溜まってしまう。


　ゆっくりするつもりでいた。


　事務所が開いたとき、また出勤してくる。


　それまで自宅で十分休みを取る気でいた。


　僕自身、東都大出身なのだが、一流大学を出ていても可哀相なぐらい惨めな人間もいる。
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表紙・目次

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