僕は
「江美は体調壊したようで、自宅で静養してます」


 須山の問いに答える。


 会場内は暖房が効いていて、暑いぐらいだ。


「君も食べなさい。普段は出前のラーメンか蕎麦ばかりだからな。たまには美味しいもの食べろよ」


 須山がそう言って僕に皿を渡し、バイキングの食事を取るよう促す。


「じゃあいただきます」


 唐揚げやハムなどの肉類と、彩が豊かなサラダなどを取り、ドリンクにジンジャーエールを飲みながら寛ぎ続ける。


 そして幹部挨拶などが終わった後は無礼講となり、食事を取りながら、他の事務所の弁護士と話をしていた。


 午後十一時過ぎぐらいまで延々とパーティーが続く。


 須山が、


「私は今夜自宅に戻る。明日は普通に出勤してくるから。皆も今日は自宅でゆっくりしなさい。確かオフィスには警備会社の担当者がいると思うから」
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