僕は
第35章
35
「新宿中央署の刑事が訪ねてきたの?」
「ああ。神宮警部だ。普通の中年男性にしか見えなかったけど」
「敬一は確信ある?山井さん誤認逮捕の疑いに関して」
「うん。君も分かるだろ?あの発火装置を作って、事件のあった雑居ビルに仕掛けられるのは、野川義勝しかいない」
「仮に野川が逮捕されれば、山井さんは釈放されるわね」
「そうだよ。山井さんは何も悪いことをしてない。むしろ嵌められた張本人だと思う」
「警察が事実関係についてどう発表するか、見ものね」
「ああ。おそらく不手際じゃ済まされないよな。重大な事実に繋がってくるはずだ」
「あたしは協力できないけど、嫌疑が掛かってる野川を警察が逮捕するまではじっと見守ってるわ」
「すまないね。今度の旅行の手続きが進まなくて」
「大丈夫よ。あたし、ずっと商法関係の資料読みながら、業務を続けるから」
「新宿中央署の刑事が訪ねてきたの?」
「ああ。神宮警部だ。普通の中年男性にしか見えなかったけど」
「敬一は確信ある?山井さん誤認逮捕の疑いに関して」
「うん。君も分かるだろ?あの発火装置を作って、事件のあった雑居ビルに仕掛けられるのは、野川義勝しかいない」
「仮に野川が逮捕されれば、山井さんは釈放されるわね」
「そうだよ。山井さんは何も悪いことをしてない。むしろ嵌められた張本人だと思う」
「警察が事実関係についてどう発表するか、見ものね」
「ああ。おそらく不手際じゃ済まされないよな。重大な事実に繋がってくるはずだ」
「あたしは協力できないけど、嫌疑が掛かってる野川を警察が逮捕するまではじっと見守ってるわ」
「すまないね。今度の旅行の手続きが進まなくて」
「大丈夫よ。あたし、ずっと商法関係の資料読みながら、業務を続けるから」