僕は
第42章
     42
 その日から数日間、事務所の自室に泊り込み、仕事に追われる。


 ソファーに横になり、毛布を掛けて眠っていた。


 そして起き出すと、また仕事が待っている。


 ずっと無理してばかりだった。


 少し早めの春が訪れているとはいえ、まだ寒さは若干ある。


 晴れたり曇ったり雨が降ったりで、天気はコロコロ変わっていた。


 だけど仕事に追われながらも、合間に休憩することがある。


 そういったとき、事務所の人間たちが差し入れなどをしてくれることがあった。


 スイーツなどの洋菓子や、普通にどこでも売っているスナック菓子などを大量に、である。


 僕も出前のうどんやラーメンばかりじゃ栄養が不足するので、そういったものも追加して摂取していた。


 確かに食事は偏りがちである。
< 280 / 359 >

この作品をシェア

pagetop