僕は
 僕もすっかり慣れてしまっている。


 過去の裁判記録や関係資料はネットでオンライン化されているのだし、そういったものを閲覧するときは、個別に与えられたIDとパスワードが必要だった。


 そういった記録類は随時見ている。


 クライアントが依頼してくるとき、過去の事件などを調べて欲しいということがあるからだ。


 弁護士事務所も探偵のようなことをする場合がある。


 まあ、そういった要求があれば素直に呑むのだが……。


 それに僕たちもずっと弁護業務ばかりに時間を使ってるわけじゃない。


 一ヶ月や二ヶ月に一度ぐらい日弁連主催の勉強会があるのだし、法律に関しても勉強し直す必要性があった。


 つまり激務なのだ。


 時間はいくらあっても足りない。


 当然ながら睡眠時間を削るしかないのだった。
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