僕は
 ずっと泊り込みの日もあったが、もうじき忙しさから開放されそうだ。


 仕事をこなしながら、合間にゆっくりする。


 一日のうちでもティータイムは一定時間設けているのだった。


 黙々と仕事しながら、疲れたらデスクから立ち上がり、ソファーに座ってコーヒーを飲む。


 新たなクライアントは依頼してくる。


 僕自身、大病などはしてないのでよかった。


 弁護人でも滅茶苦茶な無理をしたことで、ガンや心臓病、脳梗塞などの病気に罹り、止む無く業界から引退せざるを得なかった人もいる。


 僕もイソ弁でも、将来的には自分の事務所を持ちたい。


 個人事務所を持てば、それ相応に仕事が入ってくるようになる。


 それにその方がいいのだ。


 今の事務所に所属して末端で働き続けるよりも、司令塔の方が断然いい。


 そう思っていた。
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