僕は
 互いに一歩も引く気配はなかった。


 特に須山はフェアプレイを好む、地味な人権擁護派の弁護士として出廷するつもりでいる。


 能島もかなり警戒しているようだった。


 相手のことを冤罪事件(えんざいじけん)を暴き出すプロとして見ていたので。
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