僕は
第8章
8
「ここ、高いんだろ?」
「ええ。……でも、あたしたち弁護士なら利用できるぐらいの店よ。値段はいくらか張るけどね」
江美が予約したのは、南青山の高級レストランだった。
しかも出される料理はフルコースだ。
食前酒のワインを飲んだ後、前菜が持ってこられて、それから豪勢な料理が次々と振舞われる。
さすがに高級食材をふんだんに使った品物ばかりが出されて、落ち着くはずの気持ちが落ち着かない。
普段、事務所で夕食に食べるのは出前のラーメンかうどん、蕎麦ぐらいで、高級料理などが取られることはまずなかった。
「もちろんカード決済だよね?」
「ええ。あたしが奢(おご)るから安心してて」
「分かった」
「ここ、高いんだろ?」
「ええ。……でも、あたしたち弁護士なら利用できるぐらいの店よ。値段はいくらか張るけどね」
江美が予約したのは、南青山の高級レストランだった。
しかも出される料理はフルコースだ。
食前酒のワインを飲んだ後、前菜が持ってこられて、それから豪勢な料理が次々と振舞われる。
さすがに高級食材をふんだんに使った品物ばかりが出されて、落ち着くはずの気持ちが落ち着かない。
普段、事務所で夕食に食べるのは出前のラーメンかうどん、蕎麦ぐらいで、高級料理などが取られることはまずなかった。
「もちろんカード決済だよね?」
「ええ。あたしが奢(おご)るから安心してて」
「分かった」