僕は
「それは君の家が都内にあるからだろ?」


「ええ。……でもね、中高一貫の女子高って凄く違和感があるわよ。やっぱし健全じゃないって思う。思春期に異性と接しないと、大人になれないっていうか」


「だろうな。俺なんか共学だったから、皆放課後なんか、カップル同士で手を繋いで帰ってたしね」


「そっちが普通よ。あたしも東都大時代、合気道のサークルに入ってたし、普通に男友達と話すのが楽しかったのを覚えてるわ。飲み会とか」


「そうだろうね。でも今の学生って飲み会とかするの?」


「まあ、分からないけどね。あたしも卒業して、ある程度年数が経つんだし」


「俺も君とは二つしか学年が違わないから、一緒の時に大学構内にいたってことになるね」


「ええ。……でも地方から来て驚いたでしょ?この街の規模に」


「うん。文京区の地理にも疎かったしな」


 そう言って笑う。


 江美が、
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