僕は
 スイーツを食べ終わってしまってからコーヒーを飲み干し、席を立つ。


 長居しても仕方ないと思ったので。


 レジでお茶代を清算し、店外へと歩き出す。


 疲れるのだ。


 さすがに僕は須山の組下に付き、江美は傍聴席から見守るにしても。


 刑事事件の裁判は難しい。


 難を極めるというがまさにその通りだ。


 その日、六本木近辺を散策した。


 あちらこちらを見て回る。


 この街も以前と比べてだいぶ変わった。


 僕は普段、新宿にばかりしか行かないので、街でも詳しいことまでは知らないのだが……。


 この近辺に彼女の1LDKのマンションがある。

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