僕は
 幸い、僕も江美も東都大在学中に司法試験に合格していて、卒業と同時に弁護士登録をしているのだし……。


 これから先も互いに須山や高階に付きながら、弁護士としてやっていくつもりでいる。


 その夜、江美のマンションに入り、一夜を過ごした。


 互いに成人した大人同士だ。


 ベッドの上で体を重ね合い、抱き合い続ける。


 その後、混浴して体を清潔にしてから眠った。


 朝起き出すと、先に彼女が起き出している。


 そして眠たい僕に言ってきた。


「目覚ましのコーヒー淹れてあげるわ」と。


 頷くと、コーヒーのいい香りが漂い出す。


 僕がベッドから起き上がり、キッチンへと歩き出した。


 そして改めて言う。

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