双華姫~王の寵姫~
有栖川家当主もそれを分かっているはずだ。恐らくは嫌がらせだろう。
忌み子を送ってきた有栖川だが、有栖川の当主家族自体は那智を愛している。その愛する娘を取っていった王が気に入らないのだ。
「・・・・ガキの嫌がらせか」
舌打ちをならしながら、忌々しそうに口にする。
その時扉を叩く音が聞こえる。
「入れ」
王が声をかけると臣下である森ノ宮が入って着た。華族第二の位にいる森ノ宮当主の長男だ。
「失礼いたします。主上、女官長より今宵はどの姫の元に来られるのかと伝言を預かってまいりました」
まだ幼い顔に、このような伝言を頼まれるのは迷惑だとはっきり出ている。
森ノ宮幸也は良くも悪くも顔にでる。
この朝廷で生きていくには、もう少し自分の思いを隠す事も覚えた方が良いだろう。
「ほう・・・。幸也はどの姫が良いと思う?」
忌み子を送ってきた有栖川だが、有栖川の当主家族自体は那智を愛している。その愛する娘を取っていった王が気に入らないのだ。
「・・・・ガキの嫌がらせか」
舌打ちをならしながら、忌々しそうに口にする。
その時扉を叩く音が聞こえる。
「入れ」
王が声をかけると臣下である森ノ宮が入って着た。華族第二の位にいる森ノ宮当主の長男だ。
「失礼いたします。主上、女官長より今宵はどの姫の元に来られるのかと伝言を預かってまいりました」
まだ幼い顔に、このような伝言を頼まれるのは迷惑だとはっきり出ている。
森ノ宮幸也は良くも悪くも顔にでる。
この朝廷で生きていくには、もう少し自分の思いを隠す事も覚えた方が良いだろう。
「ほう・・・。幸也はどの姫が良いと思う?」