双華姫~王の寵姫~
那智が一人で琴を奏でていると、柚那がやってくる。
「龍兄様が帰って行ったってことは・・・そういう事なのね」
柚那が泣きながら琴を弾く、那智の横に座る。
「・・・・・・・柚那・・・・・・・」
この妹姫は帰って来てから・・・・静かに泣く事を覚えていた。
本家にいた頃は、いつだって声をだして泣いていたのに。
「那智・・・・・那智の出した答え私は応援するよ?」
決して正しいとは言わない。
何が正しいのかなんて・・・・本人でも分からないのだから。
「柚那・・・・妾は・・・龍を傷つけ・・・・志高様を傷つけ・・・・」
生きて行くことは誰かを傷つけて生きて行くことなのだろうか。
ただ・・・愛した人と一緒にいたかった。
その願いはたくさんの人を傷つける。
「龍兄様が帰って行ったってことは・・・そういう事なのね」
柚那が泣きながら琴を弾く、那智の横に座る。
「・・・・・・・柚那・・・・・・・」
この妹姫は帰って来てから・・・・静かに泣く事を覚えていた。
本家にいた頃は、いつだって声をだして泣いていたのに。
「那智・・・・・那智の出した答え私は応援するよ?」
決して正しいとは言わない。
何が正しいのかなんて・・・・本人でも分からないのだから。
「柚那・・・・妾は・・・龍を傷つけ・・・・志高様を傷つけ・・・・」
生きて行くことは誰かを傷つけて生きて行くことなのだろうか。
ただ・・・愛した人と一緒にいたかった。
その願いはたくさんの人を傷つける。