双華姫~王の寵姫~
那智もそれくらい分かっていた・・・・。
(妾が帰れば・・・・志高様と一緒に殺されるかもしれない・・・・)
正妃が生きていては困る者がたくさんいる。
だから・・・父は帰さないのだ。有栖川にいる内は・・・・父が守っていられるから。
有栖川は王に着いていないから、那智を後宮に帰さないと言って守れる。
父の想いが・・・親の愛が重い程伝わってきた。
(けれど・・・・妾は・・・・・)
「柚那・・・・ありがとう」
その言葉が那智が去る事を告げいるようで、柚那は泣きたくなる。
「でも・・・妾は帰りたい。そんな時だから・・・・側にいてあげたい」
どこまでも不器用な・・・彼の王と。
「龍の時のような気持ちかと聞かれれば・・・・未だに答えはでない。だけど・・・妾は志高様を守ると約束した」
後宮にいる間は守ってやると言えば、泣きそうな顔をする王を思い出す。
(妾が帰れば・・・・志高様と一緒に殺されるかもしれない・・・・)
正妃が生きていては困る者がたくさんいる。
だから・・・父は帰さないのだ。有栖川にいる内は・・・・父が守っていられるから。
有栖川は王に着いていないから、那智を後宮に帰さないと言って守れる。
父の想いが・・・親の愛が重い程伝わってきた。
(けれど・・・・妾は・・・・・)
「柚那・・・・ありがとう」
その言葉が那智が去る事を告げいるようで、柚那は泣きたくなる。
「でも・・・妾は帰りたい。そんな時だから・・・・側にいてあげたい」
どこまでも不器用な・・・彼の王と。
「龍の時のような気持ちかと聞かれれば・・・・未だに答えはでない。だけど・・・妾は志高様を守ると約束した」
後宮にいる間は守ってやると言えば、泣きそうな顔をする王を思い出す。