双華姫~王の寵姫~
しかし幸也が何故ここにいるのか・・・那智と志高には分からなかった。
それを空気で感じ取ったのだろう。
幸也が顔を上げると、まだ少し幼さの残る顔で二人を見る。
「有栖川家から・・・連絡がありました。我が一族は那智の嫁いだ王につく・・・と」
那智はその言葉にハッと幸也を見る。
幸也は那智の目を見ながら続けた。
「我が一族もそれに従いました。柚那様に至っては・・・自分も城に乗り込むと言っておられたみたいですが・・・・」
何とか一族総出で止めたようだ。
「主上・・・・私は貴方のどこまでも傲慢で強気な所が嫌いではありません。だから・・」
自分の意志でここにきたのだと・・・幸也は伝えようとしているのだ。
一族が決めたからではない。
幸也自身が・・・・志高の為にと。
それが・・・志高は涙がでる程・・・嬉しかった。
それを空気で感じ取ったのだろう。
幸也が顔を上げると、まだ少し幼さの残る顔で二人を見る。
「有栖川家から・・・連絡がありました。我が一族は那智の嫁いだ王につく・・・と」
那智はその言葉にハッと幸也を見る。
幸也は那智の目を見ながら続けた。
「我が一族もそれに従いました。柚那様に至っては・・・自分も城に乗り込むと言っておられたみたいですが・・・・」
何とか一族総出で止めたようだ。
「主上・・・・私は貴方のどこまでも傲慢で強気な所が嫌いではありません。だから・・」
自分の意志でここにきたのだと・・・幸也は伝えようとしているのだ。
一族が決めたからではない。
幸也自身が・・・・志高の為にと。
それが・・・志高は涙がでる程・・・嬉しかった。