双華姫~王の寵姫~
二人は年相応に言い合い、気付けば2時間たっていた。
「志高様・・・・このままじゃ寝る時間が無くなってしまいますわ」
息を切らしながら言う那智に、志高も頷く。
「そうだな・・・。那智華に付き合っていては時間がもったいない」
志高の一言で又も勃発しそうになった、第二回大人げない戦争は、那智の大人な対応で何とか免れた。
「そうですね。妾が悪いという事で宜しいですわ。いつだって殿方のいう事に従うのが、女の生きる道ですからね」
従ってはないだろう。と思いながらも疲れ切っている志高は逆らわない事にした。
いつの時代も真に強いのは女性である。
「ほら。志高様・・・先に床にお入りください」
那智は奥に志高を入れた。
恐らく・・・不審者が入って来た時に自分が盾になる為だろう。
他の姫達はそんな事を考えた事もないはずだ。
しかしここは後宮。いつ命を狙われてもおかしくない場所だ。
「お前は・・・」
言葉を詰まらせる志高に、「仕方がない」と那智は何度目か本当に分からない溜息をつく。
「志高様・・・・このままじゃ寝る時間が無くなってしまいますわ」
息を切らしながら言う那智に、志高も頷く。
「そうだな・・・。那智華に付き合っていては時間がもったいない」
志高の一言で又も勃発しそうになった、第二回大人げない戦争は、那智の大人な対応で何とか免れた。
「そうですね。妾が悪いという事で宜しいですわ。いつだって殿方のいう事に従うのが、女の生きる道ですからね」
従ってはないだろう。と思いながらも疲れ切っている志高は逆らわない事にした。
いつの時代も真に強いのは女性である。
「ほら。志高様・・・先に床にお入りください」
那智は奥に志高を入れた。
恐らく・・・不審者が入って来た時に自分が盾になる為だろう。
他の姫達はそんな事を考えた事もないはずだ。
しかしここは後宮。いつ命を狙われてもおかしくない場所だ。
「お前は・・・」
言葉を詰まらせる志高に、「仕方がない」と那智は何度目か本当に分からない溜息をつく。