それでも、まだ。
秘密と願い
『…っていうわけだから。いい?真理ちゃん。』
『は、はい。でも私がいていいんですか?』
神田は戸惑いながら聞き返すと、レンはへらりと笑った。
『いいよいいよ〜。真理ちゃんは遠慮しなくていいからね。』
レンが戻ってきてから、レンは神田をここにしばらく預かると言い出した。
しかもセシアの部屋で。
…何がそういうわけだ。
神田を私の部屋で預かるというのはまだいい。
だが、ここに人間がいるのは危険だと1番レンさんが知っているくせに。
『レンさん。ここに神田を置くのは…』
『はーい、セシアが質問するためにはそれなりの情報が交換条件だよー。後で受け付けるからねー。』
…つまり後で2人で話すってことか。そういえば何も話してなかった。
『レン、それに対しては別にいいが、幹部の連中くらいには知らせた方がよくないか?』
『あー、そうだね。その方がいいか。じゃあ、真理ちゃんの足が治ったら言おっか。どうせ仕事でまだみんないないし。』
『えっ。誰かまだいるんですか?』
『…幹部は6人、その他は軽く100人くらいはいるぞ。』
『そ、そんなに!?というか、みなさんは何の仕事をしているんですか?』
神田の発言に3人とも押し黙った。
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