危険な彼にご用心!?
○助けてくれたのは…●
ひゅーっ…と冷たい風が肌をなでた。
季節は冬。
こんなに寒いのに、道行き交う人達は、楽しそうに歩いている。
―…自分の最寄り駅の改札で、あたしはしばらく立ちどまっていた。
冷たくなった手を、自分の息であたためる。
マフラーをもう一度きちんと結びなおして、家へ帰るための道を、一歩…また一歩…と進んでいく。
なん歩進んだ時だろうか…。
トントンッ…。
誰かに肩をたたかれた。
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