危険な彼にご用心!?
……もう話す言葉もありません。あたしの人生終わりました。
いや、そりゃあね?
最初の時は、美少年だとかカッコいいとか思いましたけど?
今は立場が違うのよ立場がっ!!
「まぁそんな焦らないでよ」
坂谷修也があたしの目の前にくる。
当然ブランコに乗ってるあたしは坂谷修也を見上げる形になるわけでして…。
「焦ってないですーっ」
こんな小さい反抗しかできません。
「…凛」
さっきから凛って…。
あたし、“凛檎”ですけど。
ま、いいやそんな事。
「坂谷修也…あのさ、」
「ふはっ……」
…え?
今…吹き出した?
「あのさ、なんで俺が凛とか凛檎とか呼んでるのに凛檎はフルネームで呼ぶわけ?」
…そういえば。