危険な彼にご用心!?
「ま、そこが可愛いけど?」
…は?
「何を言って…」
何を言ってんのって言おうとした時…。

「きっ…君ーっ…」
いきなり知らないオジサンが、修也の肩をつかんだ。
「はっ?…何?」
さすがに修也も驚いたようで。
「君さ…」
そこでオジサンは一息おいて、ニッコリと笑って…
「モデルにならない?」
と言った。

「え、何?モデル?どこ?」
周りの人達が修也の周りに集まってきて、あたし達2人は、人に囲まれた。
…あ、オジサンも。

「…オッサン、ちょっ、来て」
修也は片手でオジサンの腕を掴むと、もう片方の手であたしの腕を掴んで、人ごみを抜けていく。

オジサン…顔が赤いけど、まさか…修也に腕掴まれてるから?
き…気持ち悪い…。

―…ようやく人がいない所に着くと、修也は、はぁー、とため息をついた。


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