危険な彼にご用心!?
「そっか…そうなんだね…」
今さら聞いた事を後悔する。

「それより───…」
修也の白くてきれいな細い手があたしの額にピタリとつく。
冷たくて気持ちいい。

「ん、まだ熱ある」
そう言って優しくあたしの頭をなでている修也を見ると、この前の映画の時の意地悪が嘘みたいに感じてしまう。

「………」
あたしはしばらく修也を見つめていた。
修也の小さな顔。
なんだか見ていると恥ずかしくなってやっぱり目を逸らした。
変なの…
自分から見たくせにね…。

< 57 / 67 >

この作品をシェア

pagetop