危険な彼にご用心!?
「修也は───」
「ん?」
「どうしてあたしを守ってくれるの?」
熱があるからかな?
なんか変な事ばかり聞いてしまうのは。
「…ん、と」
出た。修也の困り顔。
「──教えてあげない」
意地悪そうに口角があがる。
「うわ、ケチだねー」
いつもならもしかしたら、『教えろバカ』とか言ってたかな?
「ただ、」
「え?」
「凛檎がもう少し大人になったら教えてあげようかな」
なんだその子供扱いは。
あたしと同い年のクセに生意気な。