SADP
『ん?あぁ‥
言い忘れてた。
ここ、特進クラスにはな
女子はいないんだ。』
と、どうでもいいように
ハゲ河童は言った。
あ、ハゲ河童っていうのは
私の隣にいる担任の先生のことね。
だって、お皿みたいに
ハゲてるんだもん。
それより
女子がいない‥?
「う、嘘ですよね‥?」
私は
ハゲ河童の袖を引っ張って聞いた。
『嘘じゃないよ〜』
突然聞こえた
先生とは違う声。
聞こえた方に目を向けると、
そこに茶髪で前髪をちょん
とゴムでくくっている
かわいらしい男の子がいた。
「‥え、あの〜」
『うちの女子はねー、
チョーおバカさんなの♪
だから特進クラスには男子だけっ!!
わかった?カナちゃん♪』