SADP


『ん?あぁ‥
言い忘れてた。
ここ、特進クラスにはな
女子はいないんだ。』

と、どうでもいいように
ハゲ河童は言った。

あ、ハゲ河童っていうのは
私の隣にいる担任の先生のことね。

だって、お皿みたいに
ハゲてるんだもん。



それより
女子がいない‥?



「う、嘘ですよね‥?」

私は
ハゲ河童の袖を引っ張って聞いた。





『嘘じゃないよ〜』

突然聞こえた
先生とは違う声。


聞こえた方に目を向けると、
そこに茶髪で前髪をちょん
とゴムでくくっている
かわいらしい男の子がいた。



「‥え、あの〜」



『うちの女子はねー、
チョーおバカさんなの♪
だから特進クラスには男子だけっ!!
わかった?カナちゃん♪』
< 2 / 74 >

この作品をシェア

pagetop