SADP


その瞬間、
フワッとソウの香りがしたと
思ったら抱きしめられていた。

「‥ソウ?」

私、今日何回ソウに
抱きしめられたんだろう。

『ごめんな』

ソウは私に謝った。

「え‥?」

『お前に冷たくする
つもりなかった。
でも、イライラして
当たった。』

「イライラ?」

『お前、ケイと抱き合ってただろ』

「っ、あれは」

『それ見てむかついた。』

「え‥」

『‥つか、妬いた』



妬いた‥?


ソウが私のことで?
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