SADP



「けー、たい‥」


『携帯?』

ソウは抱きしめていた
腕を放した。


私はコクリと頷いた。



『カナちゃん』

ケイくんが2階から
下りて来た。


『‥これのこと?』

ケイくんは
私の携帯の画面を
見せながら言った。


「―――っ」


私はソウにしがみついた。



『‥ケイ、それ貸せ』

ソウはケイくんが
ひょいと投げた私の携帯を
片手で受け取った。
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