SADP



『カナ、携帯俺が
預かってていいか?』


私は頷いた。


あんなの、見たくないよ‥
あんな、あんなメール


「‥っ、何で、私なのよっ‥」


私はずっと泣き続けた。


ソウはその間も
私を抱きしめてくれた。



『カナ、明日から学校止めとくか?』


学校‥
正直言って行きたくない。


「‥行きたくない」



『そうか、じゃしばらく
休もうな?』


「うん‥」



私はそれから1週間
1度も外に出なかった。
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