SADP
「‥‥‥‥」
もう自分の愚かさに
言葉も出なかった。
何で今まで
気づかなかったんだろう‥
「どうしてっ‥」
私はうずくまった。
『‥カナさん、』
私、泣いてばっかり。
みんなに迷惑かけて‥
助けてもらって
支えてもらって
自分じゃ何も出来ない、
弱い人間じゃん‥
ソウを苦しませてる、
ソウが苦しんでる、
私がしっかりしなきゃ
みんなが崩れてく。
今だってそう、
ジロウくんソウがバイトに
行ってることに
悩んでる、
私が悩ませてる‥
みんな、本当にごめんなさい。
私、強くなるね。
もう絶対に泣かない。
「ジロウくん、
私もう寝るね‥?
話してくれて
ありがとう。」
「カナさん‥」
強くなる。
そう誓って
眠りについた。