SADP
それから全員で作戦を立てて
中多久の弟の居場所を突き止めて
乗り込むことに決定した。
『‥行くぞ』
ソウは低い声でそう言うと、
車の鍵を持って出て行った。
『‥まぁ、あれだ。
責任なんて感じんじゃねーぞ』
カイが僕のカタをポンっと叩く。
『ソウもお前のこと責めたくて
責めたわけじゃねぇから
次は失敗しないように頑張れ』
カイの優しさが胸に染みた。
「‥うんっ」
カナちゃん‥
どうか無事でいて‥
今度はちゃんと守るから‥