恋日和
「……バカ千広……」
涙を溜めた目で上目遣い。
しかも、頬を赤く染めていて。
なぁ?
こんな可愛い子が、他にどこにいるって言うんだよ?
悪態を吐かれても、こんなに好きだなんて、俺は堕ちるとこまで、堕ちてるのに?
俺は由衣に優しく微笑んで。
―――また唇を重ねた。
(てか、由衣。それって、やきもちだろ?笑)
(えっ!?やっ、あの…////)
“バカ千広”
由衣はあまり素直じゃない。
これはちょっとした照れ隠し。
ただの“やきもち”
ある日のやきもち fin.