Blood Smell
生物準備室
私は中野 冴(なかのさえ)今日から高校3年…
高校生活も残り一年
悔いの残らないように過ごしたいなぁ
ぼんやりとそんなことを考えていると
「冴、見て。あの白衣の先生☆」
ヒソッと話しかけてきた親友の春奈
私とは対照的で、明るくて楽天的なキャピッとしてる彼女
その春奈が言う方へ視線を向けた
今日は始業式
ズラリと並んだ個性的な先生方の中でも、その人はずば抜けて目立っていた
スラリと伸びた手足
白衣に負けないくらいな色白な肌
そして、日本人とは思えないキャラメル色の髪
「先生なのに。あんな茶髪でいいの?」
私の問いかけに、春奈は得意気に鼻を鳴らした
「あの先生は、特別なんだよ。」
「?」
不思議がる私の顔をみて春奈は学園長を指した
「あっ!」
思わず大声をあげそうになってしまった
学園長と白衣の先生は同じ髪色だった
そして、肌の白さも変わらない
白衣の先生は体育館の舞台に上がり
マイクの前で一礼した
「皆さんはじめまして。生物学を担当します、桑折修二(こおりしゅうじ)です。よろしくお願いします。」
桑折先生が話した瞬間に、周りはシンーと静まり返った
美しい顔に負けないくらい響きのある美しい声
私は一瞬にして先生に引き込まれた
高校生活も残り一年
悔いの残らないように過ごしたいなぁ
ぼんやりとそんなことを考えていると
「冴、見て。あの白衣の先生☆」
ヒソッと話しかけてきた親友の春奈
私とは対照的で、明るくて楽天的なキャピッとしてる彼女
その春奈が言う方へ視線を向けた
今日は始業式
ズラリと並んだ個性的な先生方の中でも、その人はずば抜けて目立っていた
スラリと伸びた手足
白衣に負けないくらいな色白な肌
そして、日本人とは思えないキャラメル色の髪
「先生なのに。あんな茶髪でいいの?」
私の問いかけに、春奈は得意気に鼻を鳴らした
「あの先生は、特別なんだよ。」
「?」
不思議がる私の顔をみて春奈は学園長を指した
「あっ!」
思わず大声をあげそうになってしまった
学園長と白衣の先生は同じ髪色だった
そして、肌の白さも変わらない
白衣の先生は体育館の舞台に上がり
マイクの前で一礼した
「皆さんはじめまして。生物学を担当します、桑折修二(こおりしゅうじ)です。よろしくお願いします。」
桑折先生が話した瞬間に、周りはシンーと静まり返った
美しい顔に負けないくらい響きのある美しい声
私は一瞬にして先生に引き込まれた
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