Blood Smell
私は驚きと恐怖で腰が砕けてしまい
立ち上がることも
動く事もできずに
ただその場に座り込んでいた


その人はゆっくり振り返る


街灯に照らされたその人は

「先・・・生・・・!?」

燃えるような真っ赤な瞳
光り輝く金色の髪
そして
口元には鋭く伸びて光る2本の牙

威嚇するような視線で私を見る


私はいっぺんに起きてしまった信じがたい出来事
その衝撃の大きさに
意識を失った
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