Blood Smell
「お前が用も無いのに家に来るなんて、今まで一度もなかっただろう?」


冷ややかな笑みをダンに送る先生


「ただの休暇だよ。
仕事の関係で日本にいることになってさ。その間はこちらに部屋を借りることになってるんだ。
知らなかったか?」


ダンの言葉に先生は顔をしかめた


先生とダンって仲悪いのかなあ…



「ホントに!」


エリザベスが歓喜の声を上げた


「スッゴいラッキーじゃない?昔みたいにまた3人でゲームをしましょうよ。」


キラキラ輝く笑顔


エリザベスが言う3人のなかに私が入ってないのは明確だった


「悪いが俺は断る。
学校もあるし、冴もいるし暇じゃないからな。」


私を抱き寄せる先生の手に力が入った

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