Blood Smell
学校へ着いても私の頭の中に浮かんだ
一つの疑惑は消えなかった


「冴。おはよー。」

教室で春奈が駆け寄る

「おはよう。」

「?どうしたぁ?
昨日アレからなんかあった?」

私の異変に気がついたのか
心配そうに春奈が私を覗き込んだ

「ううん。大丈夫だよ。」

いくら春奈でも私が今考えている事はいえない


だって


頭おかしくなったんじゃないかって
本気で心配されそうだもん

親と一緒に精神科なんて考えただけで恐ろしい

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