Blood Smell
絶対に核心を突いたと思ったのに


先生は何食わぬ顔で
いつもと変わらない授業をしていた

悔しい・・・

昨晩私を助けたのは絶対に先生だった

それだけは確か

夢のなかで聞いた
あきれたような
でも優しい言葉

あの言葉をくれたのは・・・

先生





シャーペンが私の指先で回る
ため息とやりきれない気持ちが私の中を満たしていった
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