Blood Smell
「その逆だよ。」
「逆…?」
先生が立ち上がってリビングの本棚の一番奥を見る
そして
一冊の古い革表紙の英和辞書位の厚さの本を私の前に出した
そしてパラパラとページをめくる
広げられた場所にあったのは一枚の挿し絵
「これって…!?」
そこには巨大な真っ黒な狼に噛まれている男が描いてあった
男の髪は銀色で肌は雪のように白く、鋭い牙が生えている口は苦痛の叫びをあげていた
「これが一番目の狼人。彼は狼に噛まれた時、狼の血液が体内に注入されてしまった。原因は解らないが、その血液は彼の体にめぐっていたヴァンパイアの血を燃やし尽くし、残った人間の血液と融合した。」
パラパラとまた先生がページをめくった
「そして、それから20日後の満月の夜に彼は最初の変身を遂げる。」
トンッと先生の指が挿し絵を座した
「狼人の誕生だ。」
そこには後ろ足2本で立ち鋭く尖った前足の爪と
ギラりと怪しく輝く生え揃った牙をむき出しにした狼がいた
これが…狼人…
これが…さっき私たちを襲ったモノの正体!!
「逆…?」
先生が立ち上がってリビングの本棚の一番奥を見る
そして
一冊の古い革表紙の英和辞書位の厚さの本を私の前に出した
そしてパラパラとページをめくる
広げられた場所にあったのは一枚の挿し絵
「これって…!?」
そこには巨大な真っ黒な狼に噛まれている男が描いてあった
男の髪は銀色で肌は雪のように白く、鋭い牙が生えている口は苦痛の叫びをあげていた
「これが一番目の狼人。彼は狼に噛まれた時、狼の血液が体内に注入されてしまった。原因は解らないが、その血液は彼の体にめぐっていたヴァンパイアの血を燃やし尽くし、残った人間の血液と融合した。」
パラパラとまた先生がページをめくった
「そして、それから20日後の満月の夜に彼は最初の変身を遂げる。」
トンッと先生の指が挿し絵を座した
「狼人の誕生だ。」
そこには後ろ足2本で立ち鋭く尖った前足の爪と
ギラりと怪しく輝く生え揃った牙をむき出しにした狼がいた
これが…狼人…
これが…さっき私たちを襲ったモノの正体!!