Blood Smell
怖い!

助けて…

先生!!


心の中で叫んだとき

グイッ!!!!
私の腕をつかんでいたお兄さんの腕を
別な腕が掴んで引き離す


「痛っ!!?」

「汚い手で触るな。」

聞き覚えのある声に
顔をあげると
斎藤君が立っていた

「消えろ。」

スマートなK1選手の様な体格の斎藤君と
線の細いお兄さんでは勝敗は明らかで

お兄さんは
舌打ちするとあっという間に消えてしまった
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