Blood Smell
「大丈夫?」

さっきとは打って変わって
いつもの斎藤君が私に振り返る

「うん。
ありがとう。助かったよ。」

「間に合ってよかった。」

二カッと笑う斎藤君

私は
燃えるような瞳に
あの夜見たライカンの瞳を思い出した

やっぱり…
あの時のライカンと
少し似てる…

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