Blood Smell
私…
嫌われた?



元はと言えば
すべてを話してほしいと言ったのは
私…


そして

何があっても
先生の傍を離れないと
誓ったのも私


だから
ここで私が何かを言ったり
先生を軽蔑したり侮辱するのは
間違い…


わかっている


解っている

けど


斎藤君の
あの笑顔を思い出すと

胸が苦しめられた



私には

何もできない


ヴァンパイアもライカンも
人間の私が
ただの女子高生が敵う相手でもない


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