Blood Smell
私の言葉に
満足げに頷くダン

「久しぶりだな…。
シュルドとは相変わらずなのか?」


その言葉に
あの夜の事が思い出された



“お前は命を落とす。
これは、警告だよ。”


戦慄と恐怖が全身を駆け抜けた


「…。」


「黙秘か…。
まぁ、それは今回の目的じゃないから置いておこう。」



「え?」


てっきり
先生とのことで
何かあるのだと思っていた私は
思わず声が出てしまった


「今は緊急事態だ。
シュルドの事より…
知りたいのは…ライカンの事。」


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