Blood Smell
信じられない事態に
凍りつく私


そんな私を
クスクスと嘲笑うダン


「人間にしては
肌が白いな…。

次はその柔らかな肉体を
真っ赤に染めてやろうか?」



ゾクリ…

膝が小さく震えだした


「や…めて…。」


なんとか絞り出した声は
蚊の鳴く様に小さく
掠れていた


「なら、知っている事を話せ。



斎藤君の情報を話せば
ダンは…斎藤君を捕まえる…


でも
私の知ってる情報なんか

すでに知りえてる事じゃないのかな?


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